Webサイトのトラブルはエックスサーバーの【WordPressリカバリー】で対応(復旧)!

Webサイトのトラブルはエックスサーバーの【WordPressリカバリー】で対応(復旧)!

この記事では、Webサイトで発生したトラブルをエックスサーバーの【WordPressリカバリー】で対応(復旧)する方法について、くわしく解説していきます。

レンタルサーバーは、エックスサーバーを対象としています。

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修正履歴

3/28に、エックスサーバーより画期的なトラブルシューティングツール「WordPressリカバリー」がリリースされました。

なんでも、発生したWebサイトのトラブルに対し、AIシステムによる迅速な対応(復旧)ができるようです。

トラブルに対する「WordPressリカバリー」の対応項目

よくありがちな画面が真っ白になった時や、不正アクセスされた時など、結構重宝するんじゃないですかね。

この記事では、各トラブルに対する解決方法について解説します。
※一部、トラブルに対する復旧手順もあわせて記載。

目次

「WordPressリカバリー」でトラブルを解決してみる

エックスサーバーの公式アナウンス

「WordPressリカバリー」に関するエックスサーバーのアナウンスは、以下の記事を参照ください。

不正アクセスなどのトラブルを独自AIシステムが解決!

エックスサーバーの「WordPressリカバリー」は、以下のトラブルに対応できるようです。

  • ホームページが真っ白でなにも表示されない。
  • WordPressの管理画面にログインできなくなった。
  • アップデートしたら動かなくなった。
  • サイトに不正アクセスがあった。

■エックスサーバーの公式サイト
WordPressリカバリー

これまでに蓄積されたWebサイトのトラブルと解決方法をAIに学習させることで、簡単な手順だけで解決していくんだろうと思います。

ただし、

いくらAIを駆使したとしても、どんなトラブルでも解決できるわけでないので、この点は頭に置いた方がいいですね。

還じい

「トラブルが解決できてラッキー」という気持ちでいましょう!

復旧選択画面への移動手順

復旧を選択できる画面には、以下の手順で移動します。

以下のサーバーパネルのURLにアクセスして、ログインします。

サーバーパネル – ログイン

サーバーパネルがリニューアルされました!(タップで詳細展開)

2024年11月5日にエックスサーバーから案内がありましたが、サーバーパネルが新デザインでリニューアルされました。

より快適な操作が可能に!新サーバーパネルの提供を開始

しばらく現行のデザイン(旧デザイン)も使えるらしく、サーバーパネルにログインしたら新・旧のデザインを自由に切り替えることができます。

新デザインを実際に使ってみたところ、画面の切り替えが少なくなって操作性がアップしています。

「WordPress」の「WordPressリカバリー」をクリックし、復旧したいドメインの「選択する」をクリック。

復旧選択画面への移動手順
復旧選択画面への移動手順

復旧したいWebサイト(URL)の「復旧に進む」をクリック。

復旧選択画面への移動手順

復旧手段を選択できる画面が表示されます。

復旧選択画面への移動手順

次からは、以下のトラブルに対する復旧方法について解説していきます。

正しく表示されなくなったWordPressの復旧

まずは、結構ありがちな、「Webサイトの画面が真っ白になった!」というトラブルですね。

例として、カスタマイズでfunctions.phpを修正した時に間違ったコードを書いた、WordPress関連のPHPファイルを削除してしまった、定義ファイルを間違って修正した場合など。

ここでは、以下のようにCocoon(子テーマ)のfunctions.phpに間違ったコード(関数名の途中で改行)を書いた時の復旧方法を解説します。

正しく表示されなくなったWordPressの復旧(子テーマのfunctions.phpのコードが間違っている)

functions.phpのコードに誤りがあるために、WordPressの画面には以下のエラーが表示されて何もできない状態になっています。

正しく表示されなくなったWordPressの復旧(子テーマのfunctions.phpのコードが間違っている)

先に書いた「復旧選択画面への移動手順」で以下の復旧画面に移動したら、「正しく表示されなくなったWordPressの復旧」を選択し、「次へ進む」をクリック。

正しく表示されなくなったWordPressの復旧(子テーマのfunctions.phpのコードが間違っている)

ここで、トラブルの原因と復旧方法が表示されます。

functions.phpに問題があるという診断にはなりませんでしたが、テーマに問題があると診断され、問題のテーマ(Cocoon)からデフォルトのテーマ(Twenty-XXX)に戻すことが提案されています。

復旧の同意文にチェックをつけて、「補正処理を実行する」をクリックして、復旧します。

正しく表示されなくなったWordPressの復旧(子テーマのfunctions.phpのコードが間違っている)
正しく表示されなくなったWordPressの復旧(子テーマのfunctions.phpのコードが間違っている)

これで、「正しく表示されなくなったWordPressの復旧」が完了しました。

デフォルトのテーマ(Twenty-XXX)に切り替わったことで、WordPressも使えるようになります。

functions.phpのエラーとなったコードを修正または削除すれば、元のテーマに戻してもエラーは発生しません。

復旧方法が正しくない場合の例

同じfunctions.phpで違うコードでエラーを発生させて診断させてみましたが、今度はなぜか正しくない診断となりました。

正しく表示されなくなったWordPressの復旧(子テーマのfunctions.phpのコードが間違っている)

今度のコードは存在しない関数名を指定したことで、WordPressの画面には以下のエラーが表示されました。

正しく表示されなくなったWordPressの復旧(子テーマのfunctions.phpのコードが間違っている)

この状態で「正しく表示されなくなったWordPressの復旧」を選択して「次へ進む」をクリックすると、

wp-config.phpに問題がある

と診断されました。

正しく表示されなくなったWordPressの復旧(子テーマのfunctions.phpのコードが間違っている)

wp-config.phpは全く修正していないので、この診断結果はさすがに間違っていますね。

還じい

まだまだAIには学習してもらって、精度をあげる必要があるようです

ということで、今回のように明らかに問題がない箇所の診断があった場合は、復旧作業は進めない方がいいでしょう。

不正アクセスを受けたWordPressの復旧

続いては、「不正アクセス」された時のトラブル。

不正なファイルをサーバーフォルダ内にアップロードされたなどの被害が考えられるので、そのようなファイルが残らないように、復旧します。

ちなみに、ページの改ざんについては、改ざん前の状態がわからないので復旧することはできないと思います。

復旧手段としては、記事などの大事なコンテンツデータを残しつつ、WordPress用のフォルダ、ファイルを作成しなおすことで、不正なファイルが残らないようにします。

また、WordPressのログインパスワードは不正アクセス対策としてリセットされます。

先に書いた「復旧選択画面への移動手順」で以下の復旧画面に移動したら、「不正アクセスを受けたWordPressの復旧」を選択し、「次へ進む」をクリック。

不正アクセスを受けたWordPressの復旧

ここで、復旧方法が表示されます。

復旧方法としては赤枠部分に書いている通りですが、復旧により不正なファイルが削除され、WordPressのログインパスワードのリセットと、最新版へのバージョンアップが実施されます。

復旧の同意文にチェックをつけて、「復旧を開始する」をクリックすると、復旧作業が始まります。

正しく表示されなくなったWordPressの復旧(子テーマのfunctions.phpのコードが間違っている)

Webサイトのデータ容量によっては時間がかかりますが、以下の画面になると復旧が完了なので、「完了画面に進む」をクリック。

正しく表示されなくなったWordPressの復旧(子テーマのfunctions.phpのコードが間違っている)

これで復旧は完了ですが、WordPressを最新版にバージョンアップするために管理画面URLをクリックします。

正しく表示されなくなったWordPressの復旧(子テーマのfunctions.phpのコードが間違っている)

「WordPressデータベースを更新」をクリックすると最新版にバージョンアップされます。

正しく表示されなくなったWordPressの復旧(子テーマのfunctions.phpのコードが間違っている)

これで、「不正アクセスを受けたWordPressの復旧」が完了しました。

復旧後の状態を確認してみると、以下の内容が確認できました。

  • uploadsに置いた削除確認用のPHPファイルは削除されていた。
  • ログインパスワードがリセットされていた。
  • WordPressも現時点の最新版6.5.2にアップ済み。
  • テーマ、プラグイン、ユーザーは残っていた。
  • コンテンツ(記事、固定ページ、カテゴリー、タグ)も残っていた。

1点だけ、予想と異なる結果だったのが、

サイトのルートフォルダに置いた削除確認用のPHPファイルが、削除されずにそのまま残っていたことです。

つまり、WordPressと関連がない不正なファイルが削除されていなかったのは、ちょっと残念な結果でした。

復旧方法の選択画面にも、「重要データを残したうえで、ファイル・ディレクトリの削除・再作成を行います。」と書かれていたので、ルートフォルダの不正なファイルも削除されると思っていたんですが。

この結果は、AIではなく復旧処理の問題だと思われるので、今後の改善を期待したいところです。

この復旧により、不正なファイルが完全に削除(除去)されたと思わない方がいいでしょう。

ログインできなくなったWordPressの復旧

ログインできない原因はいろいろあります。

1つの例としては、セキュリティ強化プラグイン「XO Security」、「SiteGuard WP Plugin」を使ってログインURLを変更したのに、URLを忘れてしまったパターンがあります。

「XO Security」、「SiteGuard WP Plugin」のログインURL(タップで詳細を展開)

「XO Security」

「XO Security」のログインURL変更画面

「SiteGuard WP Plugin」

「SiteGuard WP Plugin」のログインURL変更画面

このトラブルについては実際に解決してみたので、以降の手順を参考にしてください。

「XO Security」、「SiteGuard WP Plugin」のどちらでURLを変更しても同じ手順です。

先に書いた「復旧選択画面への移動手順」で以下の復旧画面に移動したら、「ログインできなくなったWordPressの復旧」を選択し、「次へ進む」をクリック。

ログインできなくなったWordPressの復旧手順

ここで、トラブルの原因と復旧方法が表示されます。

どうやら、ログインURLが標準から変更されてることがわかったようですね。

それに対して、「標準のURLに戻すよ」と復旧方法が書かれています。

では、復旧の同意文にチェックをつけて、「補正処理を実行する」をクリックして、復旧させてみます。

ログインできなくなったWordPressの復旧
ログインできなくなったWordPressの復旧

これで、「ログインできなくなったWordPressの復旧」が完了しました。

正しく復旧できた場合は、標準のログインURL(https://ドメイン/wp-admin/)でログイン画面が表示されます。

復旧後はプラグインの再設定が必要

この復旧処理では、プラグインの設定がクリアされます。

なので、復旧後は「XO Security」、「SiteGuard WP Plugin」の再設定が必要です。

ログインURLを忘れた時の復旧は次の記事でも可能で、エックスサーバー、ConoHa WING、ロリポップに対応しています。

還じい

こっちの復旧方法ではプラグインの再設定は不要なので、もしかして「WordPressリカバリー」より簡単かもしれません。

ログインパスワードのリセット

これは単純なトラブルで、WordPressの管理者パスワードを忘れてログインできないパターンです。

管理者用パスワードのリセットは、WordPressの標準機能でもできます。

この方法は、パスワードリセットのリンクが書かれているメールを受け取る必要があります。

管理者のメールアドレスを忘れた場合は、上記WordPressの標準機能は使えないので、「WordPressリカバリー」でパスワードをリセットしてみましょう。

先に書いた「復旧選択画面への移動手順」で以下の復旧画面に移動したら、「ログインパスワードのリセット」を選択し、「次へ進む」をクリック。

WordPress管理者ログインパスワードのリセット

ここで、復旧方法が表示されます。

このトラブルの復旧はパスワードをリセットするだけです。

「パスワードをリセットする」をクリック。

WordPress管理者ログインパスワードのリセット

パスワードはマスキング(*の表示)されているので、右の「目」のアイコンをクリックさせてリセットされたパスワードを表示させます。

WordPress管理者ログインパスワードのリセット

これで、「ログインパスワードのリセット」が完了しました。

WordPress本体のリセット

WordPressやテーマの設定変更プラグインの導入やPHPファイルの修正などを続けていくと、Webサイトの表示や動作がおかしくなることがあります。

還じい

何が原因なのかわからないから困るんですよね。

だから、簡単には正常な状態には戻せません。

こういう場合は、スパッと「WordPress本体のリセット」で復旧してみましょう!

WodPressインストール直後の状態にするようなので、少なくとも正常に動作していた時の状態に戻るんじゃないでしょうか。

ちなみに、記事などのコンテンツは削除されずに残してくれます。

まとめ

エックスサーバーの「WordPressリカバリー」は、Webサイトでのトラブルをできるだけ簡単に確実に復旧できることを目指したものです。

AIの学習により、トラブルに対する的確な対応(復旧)が期待できるわけなんですね。

とは言っても、どんなトラブルも解決できるわけではないので過度な期待はしない方が無難です。

それでも、どうやってトラブルを解決していいか途方に暮れている場合は、「WordPressリカバリー」の力を借りるのも一つの手だと思います。

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