【2024年】WordPressプラグイン「All-in-One WP Migration」のアップロードサイズ(容量)を増やす

【WordPressプラグイン】「All-in-One WP Migration」の最大アップロードサイズ(容量)を増やす

この記事では、プラグイン「All-in-One WP Migration」の最大アップロードサイズ容量)を増やす方法について、くわしく解説していきます。

レンタルサーバーは、エックスサーバーロリポップConoHa WINGを対象としています。

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「All-in-One WP Migration」はWordPressの管理画面の中だけで、エクスポート(バックアップ)、インポート(復元)ができる便利なプラグインです。

さらに優秀なのが、独自にインポート時の最大アップロードサイズ(容量)の変更ができるので、大きいサイズのWebサイトデータをインポートする時などは、かなり重宝して使っていました。

「All-in-One WP Migration」の仕様変更により、古いバージョンを使う必要はありません。

古いバージョンについての補足

古いバージョンの「All-in-One WP Migration」では、以下の2通りの方法でインポート時の「最大アップロードサイズ」を独自に変更できました。

  • 無料の拡張プラグインをインストール。
  • 特定バージョン(6.68)のソースコードを修正。

1番目の方法は、拡張プラグイン「All-in-One WP Migration File Extension」をインストールすることで、無条件に512MBまでインポートサイズが拡張されます。(本体7.4+拡張プラグインで使ってたことがあります)

2番目の方法では、バージョン6.68のPHPソースコードを修正することで、任意のサイズに変更できます。

バージョン6.68を使った方法について(タップで詳細参照)

6.68を使った手順を書いてみようと思いましたが、wordpress.org(公式サイト)から6.68のプラグインファイルをダウンロードすると、ファイル名は6.68なのに中身は7.5に置き換わっていました。

還じい

開発者は6.68を使ってほしくないんだろうな~

ということで、公式サイトから6.68をダウンロードできないので手順は断念します。

本物の6.68を使ってサイズを変更する方法は、他の人が書いているのでそちらを参考にしてください。(どこからか、本物をダウンロードできるようです)

「all-in-one-wp-migration.6.68.zip サイズ 変更」でググると、沢山ヒットしますよ。

今となっては古いソースなので、この先WordPressがバージョンがアップされてもエラーなく動作するかわからないので、注意しましょう!

現在の「All-in-One WP Migration」は、

サーバー側の容量(最大アップロードサイズ)を増やせばOK

という仕様になりました。

還じい

プラグインではなく、レンタルサーバーの容量を増やせばインポートサイズも増えますよ!

つまり、わざわざ古いバージョンを使う必要がないってことですね。

サーバーの容量(最大アップロードサイズ)を増やすというのは、PHPの最大アップロードサイズを増やすことになります。

PHPの最大アップロードサイズは、サーバーのphp.iniか.htaccessでサイズ指定をすることで変更でき、ほとんどのレンタルサーバでは、php.iniの変更はNGでも.htaccessは編集(変更)できるようになっています。

なので、今後は「All-in-One WP Migration」に頼らなくても、PHPのアップロードサイズを変更することで、大きいWebサイトのデータもインポートできるようになります。

この記事では、レンタルサーバーごと(エックスサーバー、ConoHa WING、ロリポップ)にPHPの最大アップロードサイズを変更する手順を解説していきます。

「All-in-One WP Migration」のインポートサイズを変更したい場合は、ぜひ参考にしてください!

「All-in-One WP Migration」を使った、エクスポート/インポートの詳しい手順を以下の記事で書いているので、エクスポート/インポートの際の参考にしてください。

目次

最大アップロードサイズ(容量)の確認方法

プラグイン「All-in-One WP Migration」では、インポートできる最大アップロードサイズを以下の手順で確認することができます。

「All-in-One WP Migration」のインストール(タップで手順を展開)

管理画面メニュー「プラグイン」の「新規追加」(①)をクリック。

プラグインの新規追加画面を表示

キーワードに「All-in-One WP Migration」を入力。(入力したら自動でプラグインを検索します

「All-in-One WP Migration」のインストールと有効化

「All-in-One WP Migration」が検索されるので、「今すぐインストール」(①)をクリックし、次に「有効化」(②)をクリック。

「WP Downgrade」のインストールと有効化

WordPressの管理メニュー「All-in-One WP Migration」→「インポート」とクリック。

プラグイン「All-in-One WP Migration」のインポートサイズ(最大アップロードサイズ)を確認する

以下の画面で、現在のインポートサイズ(最大アップロードサイズ)が確認できます。

また、php.iniや.htaccessの変更により、変更後のサイズも確認可能。

プラグイン「All-in-One WP Migration」のインポートサイズ(最大アップロードサイズ)を確認する

最大アップロードサイズ(容量)と変更可否

現在、エックスサーバー、ConoHa WING、ロリポップ(スタンダード/ハイスピード)と契約していますが、各レンタルサーバー/プランごとに、最大アップロードサイズの変更可否と規定値のサイズを調査してみました。

サーバープラン編集可否
[php.ini]
編集可否
[.htaccess]
最大アップロードサイズ
(規定値)
エックスサーバースタンダード×1GB(1000MB)
ConoHa WINGベーシック32MB
ロリポップ(CGI版)スタンダード×20MB
ロリポップ(モジュール版)スタンダード××100MB
ロリポップ(LiteSpeed版)ハイスピード×100MB
レンタルサーバーごとの最大アップロードサイズと変更可否
補足事項
  • 編集可否の列に「〇」が付いているものは、最大アップロードサイズの変更が可能。
  • ロリポップの()の中はPHPの実行タイプを示す。
  • エックスサーバーは.htaccessの編集ができるが、実際に編集するとサーバーエラーになるため、「×」としています。

php.iniや.htaccessの変更による影響範囲について

php.ini、.htaccessを変更(編集)した時の影響範囲(全サイトまたは、サイト限定)は異なるので、変更する場合は注意してください。

.htaccessを変更

変更したサイトのみ影響を受けて、他のサイトは影響を受けません。

php.iniを変更

サーバー内の全サイトが影響を受けます。

ただし、エックスサーバーはちょっと特殊で、php.iniを変更しても変更サイトのみ影響を受け、他のサイトには影響しません。

最大アップロードサイズを変更する場合は、他のサイトへの影響がない.htaccessの変更(編集)をおすすめします。

ただし、エックスサーバーの場合、.htaccesの編集は可能ですが、サイズを指定すると500のサーバーエラーとなったので、絶対に.htaccessは変更しないでください。(詳細は後述参照)

エックスサーバーはphp.iniを修正して最大アップロードサイズを変更します。

最大アップロードサイズ(容量)の変更手順

では、レンタルサーバーごと(エックスサーバー、ConoHa WING、ロリポップ)に、最大アップロードサイズの変更手順を解説していきます。

エックスサーバーの変更手順

サーバープラン編集可否
[php.ini]
編集可否
[.htaccess]
最大アップロードサイズ
(規定値)
エックスサーバースタンダード×1GB(1000MB)
エックスサーバーの最大アップロードサイズと変更可否
エックスサーバーでは.htaccessを変更してはいけない(タップで詳細を確認)

エックスサーバーでは、.htaccessを変更すると以下のエラーになります。

.htaccessで最大アップロードサイズを変更できないようになっているのかもしれません。

エックスサーバーで、.htaccessを変更すると、Internal Server Error(サーバーエラー)が発生する

php.iniで変更できるので、.htaccessは変更しないようにしましょう!

エックスサーバーでphp.iniを変更(編集)する手順です。

php.iniの変更(編集)

エックスサーバーでは、php.iniを変更しても他のサイトには影響しません。

以下のサーバーパネルのURLにアクセスして、ログインします。

サーバーパネル – ログイン

サーバーパネルがリニューアルされました!(タップで詳細展開)

2024年11月5日にエックスサーバーから案内がありましたが、サーバーパネルが新デザインでリニューアルされました。

より快適な操作が可能に!新サーバーパネルの提供を開始

しばらく現行のデザイン(旧デザイン)も使えるらしく、サーバーパネルにログインしたら新・旧のデザインを自由に切り替えることができます。

新デザインを実際に使ってみたところ、画面の切り替えが少なくなって操作性がアップしています。

「php.ini設定」をクリック。

エックスサーバーで、php.iniを変更して最大アップロードサイズを変更する

php.iniを編集するドメインの右にある「選択」するをクリック。

エックスサーバーで、php.iniを変更して最大アップロードサイズを変更する

以下の画面で、最大アップロードサイが確認できます。

エックスサーバーで、php.iniを変更して最大アップロードサイズを変更する
memory_limit

PHPアプリ(WordPress)が使用するメモリの上限値で、次の2項目(post_max_size、upload_max_filesize)以上の値になるように入力します。(3項目同じ値でも構いません)

post_max_size、upload_max_filesize

最大アップロードサイズを指定する項目で、同じサイズを指定します。

エックスサーバーでは、最大アップロードサイズは規定値で1G(1ギガバイト)とかなり大きく確保しています。

画像や記事がかなり多いサイトでない限り、Webサイトのデータが1GBを超えることはそんなにないため、通常のWebサイトでは1GBのままで変更の必要はないでしょう。

念のため、変更手順を解説します。

2GBに変更する場合は赤枠の3項目に2Gと入力して、「確認画面へ進む」をクリックし、次の画面で「変更する」をクリックします。

エックスサーバーで、php.iniを変更して最大アップロードサイズを変更する

これで、最大アップロードサイズが2GBに変更されます。
「最大アップロードサイズの確認方法」で、サイズが変更されたことが確認できます。

「ConoHa WING」の変更手順

サーバープラン編集可否
[php.ini]
編集可否
[.htaccess]
最大アップロードサイズ
(規定値)
ConoHa WINGベーシック32MB
「ConoHa WING」の最大アップロードサイズと変更可否

続いては、「ConoHa WING」の変更手順です。

「ConoHa WING」では、php.ini、.htaccessの両方で最大アップロードサイズを変更できるので、その手順を解説します。

ここでは例として、最大アップロードサイズを1000MB(1GB)に変更します。

php.ini、.htaccessの両方とも編集できすが、他のサイトへの影響がない「.htaccess」の変更(編集)をおすすめします。

.htaccessの変更(編集)

まずは、おすすめの「.htaccess」の変更(編集)です。

「サイト管理」メニューでは、最大アップロードサイズを変更したいWebサイト(ドメイン)を選択しておく必要があります。

「サイト管理」メニューをクリックし、選択されているドメインを確認します。

ConoHaWINGのコントロールパネルのログイン画面
違うドメインが選択されていたら(タップで展開)

違うドメインが選択されていたら、次の手順でドメインを切り替えます。

「切り替え」をクリック。

選択しているドメインを切り替える

切り替えたいドメインの左にある「切り替え」をクリック。

選択しているドメインを切り替える

「サイト管理」メニューの「サイト設定」をクリックし、① ~ ④を操作したら、「保存」をクリック。

  • 「応用設定」タブ
  • 「.htaccess設定」
  • 「編集」アイコン
  • サイズ1,000MB(1GB)の、以下の3項目分の指定を貼り付け
php_value memory_limit 1000M
php_value post_max_size 1000M
php_value upload_max_filesize 1000M
「ConoHa WING」で、php.iniを変更して最大アップロードサイズを変更する

これで、.htaccessの変更により、最大アップロードサイズが1,000MB(1GB)に変更されます。
「最大アップロードサイズの確認方法」で、サイズが変更されたことが確認できます。

php.iniの変更(編集)

次は、php.iniの変更(編集)手順。

なお、php.iniの変更では、「サイト管理」でどのサイト(ドメイン)を選択していても構いません。

以下のコントロールパネルにログインします。

コントロールパネル(ConoHa WING)

「サイト管理」→「サイト設定」をクリック。
※この時、選択されているドメインはどれでも構いません。

エックスサーバーで、php.iniを変更して最大アップロードサイズを変更する

① ~ ④を操作し、「保存」をクリック。

  • 「応用設定」タブ
  • 「PHP設定」
  • 「編集」アイコン
  • サイズ1,000MB(1GB)の指定(以下の3項目)を貼り付け
memory_limit = 1000M
upload_max_filesize = 1000M
post_max_size = 1000M
「ConoHa WING」で、php.iniを変更して最大アップロードサイズを変更する

これで、php.iniの変更により最大アップロードサイズが1,000MB(1GB)に変更されます。
「最大アップロードサイズの確認方法」で、サイズが変更されたことが確認できます。

ロリポップの変更手順

サーバープラン編集可否
[php.ini]
編集可否
[.htaccess]
最大アップロードサイズ
(規定値)
ロリポップ(CGI版)スタンダード×20MB
ロリポップ(モジュール版)スタンダード××100MB
ロリポップ(LiteSpeed版)ハイスピード×100MB
ロリポップの最大アップロードサイズと変更可否

ロリポップは、php.iniの変更(編集)はできません。

さらに、PHPの実行タイプによっては、.htaccessの変更(編集)もできないものがあります。

上の表に書いているように、PHPの実行タイプが「モジュール版」の場合は、規定値から最大アップロードサイズが変更できません。

ロリポップのPHP実行タイプを確認する(タップで詳細を確認)

ロリポップのPHP実行タイプは以下の手順で確認できます。

左のメニューから「サーバーの管理・設定」(①)→「PHP設定」(②)とクリック。

ロリポップでphp.ini、.htaccessを修正(最大アップロードっサイズを増やす)

バージョンに、PHPの実行タイプが表示されています。

ロリポップのPHP実行タイプ

なお、契約しているプランによって、利用できるPHP実行タイプが決まります。

PHPの実行タイプが「CGI版」と「LiteSpeed版」の場合は、「.htaccess」を変更(編集)して最大アップロードサイズを変更できます。

ただし、「CGI版」は、.htaccessの編集が可能となるように、事前にphp.iniのフラグををONに変更する必要があります。(次の手順で解説)

.htaccessの編集を許可する(CGI版のみ)

では、CGI版の場合に、php.iniの「php_value, php_flagを利用可能にする」をONに変更します。

「ロリポップのユーザー専用ページ」にログインします。

ロリポップ!ユーザ専用ページ

左のメニューから「サーバーの管理・設定」(①)→「PHP設定」(②)とクリック。

ロリポップでphp.ini、.htaccessを修正(最大アップロードっサイズを増やす)

サイズを変更したいドメイン(サイト)が「CGI」と表示されていることを確認し、「設定」をクリック。

ロリポップでphp.ini、.htaccessを修正(最大アップロードっサイズを増やす)

一番下の「php_value, php_flagを利用可能にする」を「On」(①)に変更し、「php.iniを設定する」(②)をクリック。

ロリポップでphp.ini、.htaccessを修正(最大アップロードっサイズを増やす)

これで、.htaccessの編集が可能となります。

「.htaccess」を変更(編集)(CGI版、LiteSpeed版)

では、.htaccessを変更(編集)します。

引き続きユーザー専用ページで、「サーバーの管理・設定」(①)→「ロリポップ!FTP」(②)をクリック。

ロリポップのFTP接続画面を表示する

インポートしたいドメイン(サイト)をクリック。

ロリポップでphp.ini、.htaccessを修正(最大アップロードっサイズを増やす)

「.htaccess」をクリック。

ロリポップでphp.ini、.htaccessを修正(最大アップロードっサイズを増やす)

最大アップロードサイズを200M(200メガ)にする場合は、以下の3行を編集画面の後ろの方に追加して、「保存する」をクリックし、その後の変更確認画面で「OK」をクリックします。

php_value memory_limit 200M
php_value post_max_size 200M
php_value upload_max_filesize 200M
ロリポップでphp.ini、.htaccessを修正(最大アップロードっサイズを増やす)

これで、.htaccessの編集により、最大アップロードサイズが200MBに変更されます。
「最大アップロードサイズの確認方法」で、サイズが変更されたことが確認できます。

まとめ

ここまで、「All-in-One WP Migration」でインポートできる最大アップロードサイズの変更方法を紹介しました。

エックスサーバでは、よっぽどWebサイトのデータが大きくない限り、規定値の最大アップロードサイズ(1GB)のままで問題なく「All-in-One WP Migration」でインポートできるでしょう。

「ConoHa WING」は最大アップロードサイズの変更が可能なので、こちらもインポートも特に問題ないです。

ロリポップだけはPHPの実行タイプによって、最大アップロードサイズの変更ができないので注意が必要です。

「All-in-One WP Migration」を使った、エクスポート/インポートの詳しい手順を以下の記事で書いているので、エクスポート/インポートの際の参考にしてください。

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