この記事では、ロリポップからエックスサーバー(Xserver)にWordPressを引っ越し(移行)をした時の手順について解説します。
移行先はエックスサーバーを対象としていますが、移行元はどのレンタルサーバーでも構いません。
先日、ロリポップにあったWordPress(ブログ)をエックスサーバー(Xserver)の「WordPress簡単移行」を使って、引っ越し(移行)をしてみました。
移行元の必要な情報は3項目だけ!
サイトURL | https://ドメイン名 |
管理ページのログインユーザー名 | https://ドメイン名/wp-adminのユーザー名 |
管理ページのログインパスワード | https://ドメイン名/wp-adminのパスワード |
「WordPress簡単移行」の画面に従って入力するだけで、10分もあれば移行が完了するので、他のレンタルサーバーからエックスサーバーへの引っ越し(移行)が簡単にできます。
この記事では以下の手順で移行を進めます。
① 移行の動作要件と事前作業
(1) 「WordPress簡単移行」の動作要件
(2) 「WordPress簡単移行」の事前作業
② 「WordPress簡単移行」で移行する
③ ネームサーバを変更する
④ 移行先への切り替わりを確認する
エックスサーバーへの引っ越しを検討している人は、ぜひ参考にしてください!
移行の動作要件と事前作業
① 移行の動作要件と事前作業 今ここ!
(1) 「WordPress簡単移行」の動作要件
(2) 「WordPress簡単移行」の事前作業
② 「WordPress簡単移行」で移行する
【以下は引っ越し先もドメイン名が同じ場合に実施】
③ ネームサーバを変更する
④ 移行先への切り替わりを確認する
移行の手順の前に、次の動作要件と事前準備を確認してください。
「WordPress簡単移行」の動作要件
① 移行の動作要件と事前作業
(1) 「WordPress簡単移行」の動作要件 今ここ!
(2) 「WordPress簡単移行」の事前作業
② 「WordPress簡単移行」で移行する
【以下は引っ越し先もドメイン名が同じ場合に実施】
③ ネームサーバを変更する
④ 移行先への切り替わりを確認する
エックスサーバーの「WordPress簡単移行」ツールには以下の動作要件(注意事項)があるので、念のため確認しましょう。
引っ越しに関する動作要件
- WordPressのバージョンが 4.2 ~ 6.2 であること
- PHPのバージョンが5.3以上であること
- 移行元のWordPressが以下に当てはまる場合、エラーとなります。
引用元:WordPress簡単移行 | レンタルサーバーならエックスサーバー
- マルチサイト機能を使用している場合
- データベースの容量が2GBを超えている場合
- WordPress.comからの移行である場合
- 「PHPからtar、zipコマンドのいずれも利用不可」かつ「PHPのzipモジュールが利用不可」の場合
移行元がよっぽど古い環境でない限り、この動作要件は気にする必要ないですが、動作要件を満たさない項目として「WordPress.comからの移行である場合」というものがあります。
エックスサーバー(Xserver)、ロリポップ、ConohaWINGなどのいわゆる「レンタルサーバー」を使っていれば、「WordPress.comからの移行」には該当しないので問題ないです。
ただし、WordPress.comのサービスを利用してブログを開設している場合は「WordPress簡単移行」は使えないので、注意してください!
「WordPress簡単移行」の事前作業
① 移行の動作要件と事前作業
(1) 「WordPress簡単移行」の動作要件
(2) 「WordPress簡単移行」の事前作業 今ここ!
② 「WordPress簡単移行」で移行する
【以下は引っ越し先もドメイン名が同じ場合に実施】
③ ネームサーバを変更する
④ 移行先への切り替わりを確認する
引っ越し先のドメイン設定
引っ越し(移行)するには、事前に移行先のドメイン設定(追加)を行う必要があります。
まだドメイン設定が完了していない場合は、以下の記事を参考にしてください。
セキュリティ強化プラグインの無効化
移行元のサイト(ブログ)で、セキュリティ強化プラグインを導入している場合は、無効にする作業が必要です。
以下のプラグインを使ってない場合は事前作業は不要
移行元で、以下のセキュリティ強化プラグインを使っていない場合は特に事前作業はありません。
- 「SiteGuard WP Plugin」
- 「XO Security」
この場合、「WordPress簡単移行」で移行するへ、進んでください。
エックスサーバーの「WordPress簡単移行」は、WordPressの標準ログインURL(https://ドメイン/wp-admin/)にアクセスしてログインしてから移行元のデータを取得します。
「SiteGuard WP Plugin」、「XO Security」を使っている場合は、不正アクセス防止としてWordPressのログインURLを標準から変更していることが多いと思います。
この場合は、プラグインを無効化して標準ログインURLからログインできるようにします。
以下は、「SiteGuard WP Plugin」、「XO Security」を無効化する手順です。
移行元サイトのログインページにログインし、左のメニューから「プラグイン」→「インストール済みプラグイン」をクリック。

「SiteGuard WP Plugin」、「XO Security」の「無効化」をクリックします。

「WordPress簡単移行」で移行する
① 移行の動作要件と事前作業
(1) 「WordPress簡単移行」の動作要件
(2) 「WordPress簡単移行」の事前作業
② 「WordPress簡単移行」で移行する 今ここ!
【以下は引っ越し先もドメイン名が同じ場合に実施】
③ ネームサーバを変更する
④ 移行先への切り替わりを確認する
準備作業が終わったので、いよいよ「WordPress簡単移行」を使って移行(引っ越し)をしてみます。
エックスサーバーのサーバーパネルにログインします。
サーバーパネル – ログイン | レンタルサーバーならエックスサーバー
サーバーID(①)、サーバーパネルパスワード(②)を入力し、「ログインする」(③)をクリック。

「WordPress簡単移行」をクリック。

移行に必要な情報を下表に従って入力し、「確認画面へ進む」をクリック。

A、B | 移行先ドメイン |
① | 移行元のURL(httpsまたはhttpを選択) |
② | 移行元ドメイン |
③、④ | 移行元のログインユーザー名/パスワード |
⑤ | サブディレクトリに移行したい場合はサブディレクトリ名を入力 |
入力内容に間違いがないか確認し、「移行を開始する」をクリック。

次のように、移行処理中の画面になります。

移行が完了すると以下の画面になるので「確認」をクリック。

ネームサーバーの変更は、引き続き次の手順に進んでください。
ネームサーバを変更する
【引っ越し先のドメイン名が同じ場合】
移行元と移行先のドメイン名が同じ場合に、以降の作業に進んでください。
(移行先のドメインが異なる場合は、以降は不要です)
① 移行の動作要件と事前作業
(1) 「WordPress簡単移行」の動作要件
(2) 「WordPress簡単移行」の事前作業
② 「WordPress簡単移行」で移行する
【以下は引っ越し先もドメイン名が同じ場合に実施】
③ ネームサーバを変更する 今ここ!
④ 移行先への切り替わりを確認する
サイト(ブログ)を管理しているレンタルサーバーが変わったので、移行元のドメインのネームサーバ(DNS)を、エックスサーバーのネームサーバーに変更する必要があります。
この変更手順は、ドメイン管理サービスとして「ムームードメイン」を例として書いていますが、他のドメイン管理サービス(エックスサーバー、Conoha、お名前.comなど)でも同様に、エックスサーバーのネームサーバーに変更するだけです。
以下は、ネームサーバを変更する手順です。
ムームードメインのコントロールパネルにログインします。
左のメニューの「ドメイン操作」をクリックしたら「ドメイン一覧」(①)→移行元のドメイン(②)とクリックします。

「ネームサーバ設定変更」をクリック。

エックスサーバーの全てのネームサーバー名を入力し、「ネームサーバ設定変更」をクリック。

エックスサーバーのネームサーバー
ns1.xserver.jp
ns2.xserver.jp
ns3.xserver.jp
ns4.xserver.jp
ns5.xserver.jp

移行先への切り替わりを確認する
【引っ越し先のドメイン名が同じ場合】
移行元と移行先のドメイン名が同じ場合に、以降の作業に進んでください。
(移行先のドメインが異なる場合は、以降は不要です)
① 移行の動作要件と事前作業
(1) 「WordPress簡単移行」の動作要件
(2) 「WordPress簡単移行」の事前作業
② 「WordPress簡単移行」で移行する
【以下は引っ越し先もドメイン名が同じ場合に実施】
③ ネームサーバを変更する
④ 移行先への切り替わりを確認する 今ここ!
移行先への切り替えは、移行先がエックスサーバーのIPアドレスに変更されてはじめて、完了となります。
IPアドレスを変更するための作業が、先に実施した「ネームサーバを変更する」ですが、その作業が完了しても、すぐにIPアドレスが変わるわけではありません。
IPアドレスが変更される前にアクセスした場合、移行元にアクセスしてしまうので注意してください。
引っ越し(移行)のトラブルでよくあるのが、「移行先で記事を更新したつもりが更新されてなかった」というものです、気をつけましょう。

コーヒーでも飲んで、ゆっくり待ちましょう
切り替わりの確認
これから、移行先が切り替わったかどうか(エックスサーバーのIPアドレスに変更されたか)を確認します。
エックスサーバーのIPアドレスを確認
まず、移行先となるエックスサーバーのIPアドレスを確認します。
サーバーパネルの「アカウント」にある「サーバー情報」をクリックすると、IPアドレスが確認できます。


移行先のIPアドレスを確認
次に、移行先のIPアドレスを確認します。
〇nslookupで確認
最初は、ブラウザを使ったnslookupコマンドによるIPアドレスの確認方法です。(こちらが簡単)
※このサイトのドメイン名を例に解説。
以下のサイトにアクセスし、ドメイン名またはトップページのURLを入力(①)し、「nslookupの実行」(②)をクリック。


以下の赤枠部分に、ドメインに紐づけられたIPアドレスが表示されます。


IPアドレスがエックスサーバーと一致してれば切り替わりが完了です。
一致していない場合は、もう少し待ってみましょう。
〇pingで確認
次は、WIndowsのpingコマンドを使ってIPアドレスを確認する方法です。
※このサイトのドメイン名を例に解説。
Windowsのスタートボタン(①)を押し、スタートメニューから「コマンドプロンプト」(②)を起動します。
※アルファベットの「W」のカテゴリーにあります。


こちらの方法でも「コマンドプロンプト」を起動できます(タップで詳細参照)
- スタートボタンの右にる「検索アイコン」(①)をクリック。
- 入力ボックスで「cmd」(②)と入力。
- メニューに表示される「コマンドプロンプト」(③)をクリック。


以下のpingコマンドを入力。
> ping 移行先ドメイン名


黄色枠のIPアドレスがエックスサーバーと一致してれば切り替わりが完了です。
一致していない場合は、もう少し待ってみましょう。
ここまで解説したように、「WordPress簡単移行」の画面に従って入力するだけで、他のレンタルサーバーからエックスサーバーへの引っ越し(移行)があっという間に終わります。
他のレンタルサーバーからの移行を考えている場合は、エックスサーバーがおすすめです。