【2024年】JetPackの代替プラグイン「Matomo Analytics」の使い方

【2024年】JetPackの代替プラグイン「Matomo Analytics」の使い方

この記事では、Jetpackの代替プラグイン「Matomo Analytics」の使い方について、くわしく解説していきます。

「CTRL」+「D」を押すだけで、当サイト【還じいブログ】の記事がブックマークできます!

修正履歴

2024.04.11)「自分のアクセスを除外する」を追加。

2024.04.16)「古いデータを定期的に削除する」を別記事に分けた。

2024.08.02) Jetpackが無料版での利用が可能となったようなので、それに伴う修正。

Jetpackの「統計情報」を使っていた人多いと思いますが、Jetpackは

2023年から商用サイトでの無料利用が禁止

になってることがわかりました。

アフィリエイトリンクやアドセンス広告を使っているサイトは商用サイトです。

2024.08.02)
どうやら、Jetpackの統計情報が以前のように無料で利用できるようになったようです。
実際インストールしてみると、無料版を利用するための手順がなく、すぐに統計情報が使えるようになったことを確認しました。

Jepackの統計情報を使いたい場合は、以下の記事を参考にしてください。
【2024年】プラグイン「Jetpack」の【統計情報】の使い方

Jetpackに替わるものを探していた時に、X(ツイッター)で「Matomo Analytics」というプラグインが代替できそうだということがわかりました。

実際使ってみるとJetpackの代替として使えそうなので、この記事では「Matomo Analytics」の使い方について詳しく解説していきます。

Jetpackの代替ツールを探している人は、ぜひ参考にしてください!

「Matomo Analytics」の関連記事

データベースの肥大化を防ぐために、古いデータを定期的に削除する設定です。

「Matomo Analytics」のダッシュボードを自分専用に使いやすくするカスタマイズの方法です。

目次

「Matomo Analytics」は無料で使える?

プラグイン「Matomo Analytics」でまず気になるのがライセンス。

商用サイトでも無料で利用できるのかというのが気になるところです。

Matomo On-Premiseと同様、Matomo Analytics for WordPressは無料です

引用元:セルフホスティングWebアナリティクスが完全に簡単になりました! WordPressベータ版MATOMOの紹介

上記公式サイトにもあるように、「Matomo Analytics for WordPressは無料です」と書かれているので、商用サイトでも無料利用OKってことですね。

「Matomo Analytics」のインストールと設定

プラグイン「Matomo Analytics」を使う前に、まだJetpackがインストールされている場合はJetpackを削除しましょう。

プラグインJetpackの削除

管理画面メニュー「プラグイン」の「インストール済みプラグイン」(①)をクリック。

プラグインJetPackの削除

「無効化」をクリックすると「削除の確認」画面が大きく表示されるので、そこでも「無効化」をクリックし、次に「削除」をクリック。

プラグインJetPackの削除

「Matomo Analytics」のインストールと設定

「Matomo Analytics」のインストールと設定です。

インストール後に、以下の2項目を設定していきます。

管理画面メニュー「プラグイン」の「新規追加」(①)をクリック。

「Matomo Analytics」のインストール/有効化

プラグイン名「matomo」を入力します(自動でプラグインを検索)

「Matomo Analytics」のインストール/有効化

「今すぐインストール」→「有効化」をクリック。

「Matomo Analytics」のインストール/有効化

トラッキングの有効化

以下の画面に切り替わるので、「トラッキングを有効化」をクリック。

画面が切り替わらない場合は、管理メニューの「ダッシュボード」をクリックし、「Matomo Analytics」→「始めてみる」をクリック。

「Matomo Analytics」のトラッキングの有効化
「いくつかのエラー」の確認(タップで詳細を展開)

上の画像にも表示されていますが、「Matomo 診断システムレポートにいくつかのエラーがあり、、、、」と表示された場合は、「診断」をしてみます。

管理画面メニュー「Matomo Analytics」の「診断」をクリックすると、診断結果が表示されるので、エラー(赤)や警告(オレンジ)がないか確認しましょう。

今回、2つの警告が表示されました。

どちらの警告も対応が難しいと判断したので、今回はこのままで次のステップに進みます。

これで、サイト内の「トラッキング」が開始されます。

自分のアクセスを除外する

「Matomo Analytics」のデフォルトでは、WordPressにログインした状態でも、サイトへのアクセス(行動)はすべてトラッキングされます。

つまり、自分がアクセスしたことも記録されるので、PVなどが余計にカウントされてしまうんですね。

なので、どれが本当のアクセスなのかわからなくなります。

還じい

Jetpackはその点よくできていて、デフォルトでも自分のアクセスは除外されていましたね。

「Matomo Analytics」では、トラッキングフィルターが利用でき、WordPressにログインした人の権限を指定することでカウントを除外できます。

共同でサイトを運営しない限り、ログインユーザーは自分だけなので「管理者」を除外に指定すればOKです。

自分の権限を調べる方法(タップで展開)

WordPress管理メニューの「ユーザー」→「ユーザー一覧」をクリック。

WordPressの自分の権限を調べる
WordPressの自分の権限を調べる

権限グループで、自分の権限が確認できます。

WordPress管理メニューの「Matomo Analytics」→「設定」をクリック。

「Matomo Analytics」でトラッキングフィルターを設定

「除外」タブをクリックし、「トラッキングフィルター」で「Administrator」(管理者)にチェックをつけて「保存」をクリック。

「Matomo Analytics」でトラッキングフィルターを設定

これで自分を除外する設定ができたので、以降はサイトにアクセスしてもPVやビジットにカウントされることはありません。

「Matomo Analytics」の設定はこれで完了です!

その他の設定

その他の設定です。

古いデータを定期的に削除する

「Matomo Analytics」では、アクセスデータなどのデータが随時データベースに追加されます。

古いデータを削除しないとデータベースの肥大化によりサイトが重くなるため、以下の記事を参考に定期的に削除する設定をしてください。

データベースの肥大化を防げるので必須の設定です。

レポートのデフォルトを今日に変更する

この設定は必須ではありません。

レポートで表示されるアクセスデータは、デフォルトだと昨日の日付のデータです。

レポートのデフォルトの日付を今日の日付に変更する

昨日よりも今日のデータを確認したいことが多いので、デフォルトで「今日」になるように変更します。

レポート画面については、レポート画面で詳しく解説しています。

WordPress管理メニューの「Matomo Analytics」→「設定」をクリック。

レポートのデフォルトの日付を今日の日付に変更する

「Matomo 管理者」タブをクリック。

レポートのデフォルトの日付を今日の日付に変更する

「個人用」の「設定」をクリックし、「今日」を選択したら「保存」をクリック。

レポートのデフォルトの日付を今日の日付に変更する

これで、今後レポート画面を開いた時に今日の日付が自動で選択されるようになります。

「Matomo Analytics」の画面

「Matomo Analytics」は、大きく分けて概要画面レポート画面があります。

概要画面

まずは、概要画面。

管理画面メニュー「Matomo Analytics」の「概要」をクリック。

「Matomo Analytics」の概要画面

概要画面は赤枠の期間にたいして、各種のアクセス解析データがまとめられて表示されます。

「Matomo Analytics」の概要画面

全体的にざっくりとしたアクセスデータとなるので、どちらかというとよく使うのは次のレポート画面です。

ただし、Googleアップデートがあった時など、アクセスが落ちていないかを素早く確認するには便利な画面だと思います。

レポート画面

アクセスデータの確認・分析で主に利用するのがレポート画面で、開いた時にデフォルトでダッシュボードが表示されます。

管理画面メニュー「Matomo Analytics」の「レポート」をクリック。

「Matomo Analytics」のレポート画面(ダッシュボード)
レポート画面(ダッシュボード)

デフォルトではいくつかのウィジェット(各アクセスデータのメトリクス)が配置されています。

ウィジェットなので、自分の好きなウィジェットを自由に配置することも可能です。

ダッシュボードのカスタマイズについては、以下の記事を参考にしてください。

そして、ダッシュボードを使わない時には左のメニューからいろんなアクセスデータを確認することができます。

レポート画面

「Matomo Analytics」の使い方

では、「Matomo Analytics」の使い方を解説します。

まず、今までJetpackを使っていた人が戸惑うことなく「Matomo Analytics」も使えるように、以下のアクセスデータに替わるものを順番に紹介していきます。

統計情報で確認できるアクセスデータ

日別PV/ページ別PV/リファラー/国別PV/外部リンクのクリック数

Jetpackの「統計情報」の画面
Jetpackの「統計情報」の画面

最終ビジットグラフ(日別PV)

Jetpackの日別PVに替わるのが、最終ビジットグラフです。

最終ビジットグラフ(Jetpackの日別PV)

グラフは折れ線グラフのみですが、メトリクス、表示期間単位、表示期間が変更できるので、Jetpackの日別PVとほぼ同じように使えます。

最終ビジットグラフ(Jetpackの日別PV)

ページタイトル(ページ別PV)

Jetpackのページ別PVに替わるのが、ページタイトルです。

ページタイトル(Jetpackのページ別PV)

PVの合計表示や、表示行数の変更もできます。

チャネルタイプ/リファラー/検索エンジン(リファラー)

Jetpackのリファラーに替わるピッタリなものは、「Matomo Analytics」にありません。

その代わり、それぞれで以下のデータが確認できます。(ちょっと面倒ですね)

  • チャネルタイプで、リファラーからのアクセス数
  • リファラーで外部サイト
  • 検索エンジンで、各検索エンジンからのアクセス数
チャネルタイプ/リファラー/検索エンジン(Jetpackのリファラー)
チャネルタイプ/リファラー/検索エンジン(Jetpackのリファラー)

国(国別PV)

Jetpackの国別PVに替わるのが、そのものずばりのです。

国(Jetpackの国別PV)

外部リンク数(外部リンクのクリック数)

Jetpackの外部リンクのクリック数に替わるのが、外部リンク数です。

外部リンク数(Jetpackの外部リンクのクリック数)

アクションの種類

Jetpackに替わるものを紹介したところで、ここからは「Matomo Analytics」の使い方を中心に解説します。

「Matomo Analytics」では、アクセス後にどういう「行動」をしたのかが確認できます。

アクションには以下の種類があって、ビジット関連のウィジェット(メトリクス)でアクションが確認できるので、行動分析の参考にしてください。

「Matomo Analytics」のアクションの種類

リアルタイムの確認

実は、「Matomo Analytics」ではリアルタイムに確認できるものがあまりありません。

その中でも一番よく使われると思うのが、リアルタイムビジットです。

リアルタイムビジット

訪問者ごとにアクセスデータが並び、閲覧のアイコンにマウスを乗せると、ページタイトル閲覧時間が確認できます。

その他には、アクションやどこからアクセスしてきたのか、さらには「ビジタープロフィール」の画面にも移動することが可能です。

他にリアルタイムなものでは、直近3分間のビジット数(訪問数)を確認できるリアルタイムビジター数があります。

ただし、「ダッシュボード」でリアルタイムビジター数を追加しないと確認できません。

リアルタイムのビジター数

ページタイトルの便利な使い方

ページタイトルでは、訪問者の行動アクセス数の推移ページの遷移を確認することができます。

ページタイトルの概要は、ページタイトル(ページ別PV)を参照ください。

セグメント化されたビジットログ

任意のページにたいして、そのページにアクセスした訪問者の行動や、訪問者の情報を確認できます。

ページタイトルの上にカーソルを載せて、「セグメント化されたビジットログを開く」(赤枠)のアイコンをクリック。

セグメント化されたビジットログ(ページタイトル)

このページにアクセスした全ての訪問者の行動が表示されます。

以下はある訪問者の行動ですが、Googleの検索からアクセスしてきたことや、複数のページに遷移していること、各ページの閲覧時間や合計の滞在時間もわかります。

さらに、右上の「ビジタープロフィールをみる」をクリックします。

セグメント化されたビジットログ(ページタイトル)

以下は、ある訪問者の詳細な情報で、訪問数地域使用デバイス、デバイスのモデル名まで確認できます。

ただし、地域に「Chiyoda」(東京の千代田区と思われる)と表示される訪問者がかなり多いので、正確な地域とは限らないようです。

ビジタープロフィール(ページタイトル)

推移グラフ(アクセス数の推移)

ページのアクセス数の推移が確認できます。

ページタイトルの上にカーソルを載せて、「推移グラフをみる」(赤枠)のアイコンをクリック。

推移グラフ(アクセス数の推移)(ページタイトル)

直近30日間のアクセス数の推移が折れ線グラフで確認できます。

期間の単位(日/週/月/年)や、期間の変更が可能。

推移グラフ(アクセス数の推移)(ページタイトル)

トランジション(遷移)

ページのトランジション(遷移)が確認できます。

ページタイトルの上にカーソルを載せて、「トランジションを開く」(赤枠)のアイコンをクリック。

トランジション(遷移)(ページタイトル)

そのページにどこからアクセスしてきて、どのページに遷移したのかを確認できます。

トランジション(遷移)(ページタイトル)

「Matomo Analytics」を使う時の注意点

「Matomo Analytics」を使う時の注意点です。

レポートの更新

ビジター(訪問者)が行動(アクション)した結果は、レポートデータとして更新されますが、更新処理は1時間ごとに行われます。

「Matomo Analytics」のレポート更新時間

インストール後の設定で「トラッキングを有効化」ボタンを押した時間を基準の時間として、そこから1時間置きに更新処理が実行されます。

覚えておくべきことは

最新のレポートデータを確認しようと更新ボタン(「CTRL」+「R」)を押しても、前回更新処したレポートデータが表示されます。

つまり、次の更新処理が実行されるまでは、何回更新ボタンを押してもレポートデータは変わらないということです。

還じい

Jetpackはページを更新するたびに、常に新しいレポートデータが表示されました。
ここが、Jetpackと「Matomo Analytics」で大きく違うところなので、仕様の違いをきちんと理解しましょう!

まとめ

今回解説したように、プラグイン「Matomo Analytics」は機能面ではJetpackの代替としても問題ないです。

多分、Jetpackを使っていた人はこのプラグインに移行するんじゃないですかね。

まだ、使い始めて1日なので、基本的な解析データや操作しかわかりませんが、今後も使い続きて有益な情報があれば、この記事にどんどん追記していく予定です!

「Matomo Analytics」の関連記事

データベースの肥大化を防ぐために、古いデータを定期的に削除する設定です。

「Matomo Analytics」のダッシュボードを自分専用に使いやすくするカスタマイズの方法です。

「CTRL」+「D」を押すだけで、当サイト【還じいブログ】の記事がブックマークできます!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次