この記事では、WordPress(サイト)を丸ごとバックアップ/復元できるプラグイン「All-in-One WP Migration」の使い方について、くわしく解説していきます。
2024.12.29) 内容をわかりやすく修正した。
2025.01.30) バックアップの方法とFAQを追加、その他手順を修正。
その中でも、プラグイン「All-in-One WP Migration」は
WordPressの管理画面でバックアップ(エクスポート)と復元(インポート)が簡単にできる
ので、かなり便利なんですよね。
事前に、インポート時の最大アップロードサイズ(容量)を増やす場合は、以下の記事を参考にしてくさい。
インポート(アップロード)の注意事項
「All-in-One WP Migration」を使ってインポートする際は、注意点が2点あります。
PHPのバージョン違いには注意
一概にどのくらいバージョンが異なるとエラーになるかは言えません。
例えば、PHPのバージョンが、片方が5.6でもう片方が7.4などのように、メジャーバージョンレベル(最初の数字)で異なるとエラーになる可能性が非常に高くなります。
PHPのバージョンが大きく異なる場合は、以下の記事を参考にしてバージョンを揃えることをおすすめします。
インポート前にバックアップを取る
以下の画像は、インポートを実行する前の確認画面です。


データベース、メディア、プラグイン、テーマが上書きされるので、上書きされて困る場合は事前にバックアップをとりましょう。
それこそ「All-in-One WP Migration」でエクスポートするか、各レンタルサーバーのバックアップ機能か、ファイルマネージャーを利用することでバックアップができます。
エックスサーバーの場合はサーバーパネルの「サーバー」→「手動バックアップ作成」でバックアップすることができます。
「All-in-One WP Migration」の使い方
ここでは、「All-in-One WP Migration」の使い方として、エクスポート(バックアップデータの抽出)とインポート(復元)の方法、あわせてバックアップの方法についても解説します。
同じサイトに復元する場合でも、別のサイトに復元(引っ越し)する場合でも、全く同じ手順となります。

インポート(復元)先が、エクスポートしたサイトと同じサイトになるのか、異なるサイト(ドメイン変更)になるのかの違いだけですよ。
「All-in-One WP Migration」をインストールする
「All-in-One WP Migration」はエクスポート側、インポート側でそれぞれインストールします。
管理画面メニュー「プラグイン」の「新規追加」(①)をクリック。

キーワードに「All-in-One WP Migration」を入力。(入力したら自動でプラグインを検索します

「All-in-One WP Migration」が検索されるので、「今すぐインストール」をクリックし、「有効化」をクリック。
※正確な名前は「All-in-One WP Migration and Backup」です

エクスポートする(バックアップデータの抽出)
エクスポート側のWordPress管理画面にログインし、サイトデータをエクスポート(バックアップデータの抽出)します。
管理画面メニュー「All-in-One WP Migration」の「エクスポート」をクリック。

「EXPORT SITE TO」(エクスポート先)(①)をクリックし、「ファイル」(②)をクリック。

しばらく待つと、バックアップデータが抽出されるので、「XXXをダウンロード」のボタンをクリック。

ダウンロードされたエクスポートデータ(バックアップデータ)を適当なフォルダに保存します。

インポートする(復元)
インポート側のWordPress管理画面にログインし、エクスポートデータ(バックアップデータ)をインポート(アップロード→復元)します。
管理画面メニュー「All-in-One WP Migration」の「インポート」をクリック。

以下の画面の赤枠部分に、ダウンロードしたエクスポートファイルをドラッグ&ドロップ。

最大アップロードサイズ超過エラーが表示された!
インポートデータのサイズが最大アップロードサイズを超えた場合は、以下のエラーとなりインポートはできません。

古いバージョンの画面

上記超過エラーとなった場合は、次の記事を参考にして最大アップロードサイズを拡張してください。
「開始」をクリック。

古いバージョンの画面


古いバージョンの画面

バックアップする
「All-in-One WP Migration」には、エクスポートとインポート以外にバックアップという機能があります。
バックアップは、バックアップデータをバックアップ専用フォルダ(wp-content/ai1wm-backups)に保存します。

つまり、エクスポートするたびに自動でバックアップデータが保存されるんです。
バックアップデータの作成
では、バックアップデータを作成してみます。
管理画面メニュー「All-in-One WP Migration」の「バックアップ」をクリック。


「「バックアップを作成」をクリック。

エクスポートと同じように、「ダウンロード」を押すと抽出されたバックアップがダウンロードできます。
※この時点でバックアップデータは保存済です。


バックアップデータの内容を確認する
保存されたバックアップデータの内容を確認することができます。

「All-in-One WP Migration」のバックアップデータは独自形式なので、PCに保存されたバックアップデータは解凍できません。
バックアップデータの内容は次の手順でのみ確認できます。
内容を確認したいバックアップデータの三点リーダーアイコン(①)→「一覧」(②)とクリック。


バックアップデータの一部を取り出す
一覧表示から、特定のファイルを取り出す(ダウンロードする)ことができます。
例として、メディアファイルを取り出します。
「uploads」→「年」→「月」とクリックしていき、その配下のファイルの上にマウスを置くとダウンロードのアイコンが表示されるので、そのままクリックしてダウンロード。
※フォルダのダウンロードはできません

バックアップデータのダウンロード/削除
保存されたバックアップデータはダウンロードと削除が可能です。
ダウンロードしたい場合は、バックアップデータの三点リーダーアイコン→「ダウンロード」をクリック。

削除したい場合は、バックアップデータの三点リーダーアイコン→「削除」をクリック。

インポートしたサイトの確認(記事などの確認)
インポートが終わったら、念のためWordPressの管理画面にログインできるか、確認してみましょう。
インポートしたサイトの管理画面にアクセスし、ユーザー名、パスワード(場合によってはCAPTCHAコード)を入力し、「ログイン」します。

ログインしたら、有効だったプラグインが無効になっていないかなどの確認をしましょう。
「データベースの更新が必要です」と表示されたら
WordPressにログインした直後に、以下のような「データベースの更新が必要です」と表示される場合があります。
その場合は、「WordPressデータベースを更新」をクリックして、次の画面で「続行」を押してください。

Jetpackを使っている場合は設定/認証を行う
プラグインJetpackを使っていたサイトをエクスポートして、エクスポートのサイトとは異なるドメインにインポートした時に、インポート側にログインすると以下の画面が表示されることがあります。

インポートすることで自動でJetpackがインストールさた状態になりますが、設定やWordPress.comのアカウント認証はインポート側であらためて行う必要があるため、上の画像が表示されます。
インポート先でもJetpackを使えるようにするためには、設定→認証という手順を実行します。
先の画面で「Jetpackを設定」をクリックすると、しばらくしてから設定が完了し、以下の認証画面が表示されるので、そのまま「Approve」(認証)をクリックすると、認証が完了します。

「All-in-One WP Migration」のFAQ
「All-in-One WP Migration」に関するFAQをまとめました。
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