この記事では、エックスサーバー(Xserver)でPHPのバージョンを確認する方法、バージョンアップをする方法についてくわしく解説していきます。
レンタルサーバーはエックスサーバーを対象としています。
2024.06.22) PHP8.3.7へのバージョンアップ結果を記載(その他修正)
WordPressで作ったサイトでは、WordPress本体とテーマ、プラグインについてはWordPressの管理画面から簡単にバージョンアップできます。
先日、エックスサーバーからPHPのバージョンアップの案内がありました。
PHP 8.3 導入のお知らせ
2024/06/19
平素は当サービスをご利用いただき、誠にありがとうございます。
このたび当サービスでは、「PHP 8.3」を導入いたしました。
PHP 8.3 は現在公式にサポートされているPHPの最新バージョンです。
PHP 8.2 以前よりも安定した動作が可能となるよう、最適化が施されています。より安定したウェブサイト運用が可能となる PHP 8.3 をぜひご利用ください。
引用元:PHP 8.3 導入のお知らせ – 2024/06/19 | レンタルサーバー【エックスサーバー】
ちょっと面倒ですが、PHPのバージョンを更新することでページ表示が速くなったり、動作も安定したりするのでPHPも最新のバージョンに更新してみましょう。
ページ表示が改善されるとGoogleからの評価もアップしますよ!
バージョンアップは簡単なので、ぜひ参考にしてください!
PHPのバージョンを確認する
現在使われているPHPのバージョンを確認する方法です。
現在のPHPのバージョンはサーバーパネルのバージョンアップの画面でも確認できますが、WordPressの管理画面でも確認できるので、その方法を紹介します。
ここでは、SWELLやCocoonのテーマを使っている場合の確認方法と、テーマに関係なく確認できる方法を解説します。
テーマがSWELLの場合
SWELLの場合は、WordPressにログインした時のダッシュボードの画面でPHPのバージョンを確認できます。
WordPressにログインし、管理メニュー「ダッシュボード」をクリック。
テーマがCocoonの場合
Cocoonの場合は、Cocoon設定画面でPHPのバージョンを確認できます。
管理画面メニュー「Cocoon設定」の「Cocoon設定」(①)をクリック。
「テーマ情報」タブをクリック。
テーマに関係なく確認する方法
ダッシュボードのサイトヘルスチェック画面でもPHPのバージョンが確認できます。
サイトヘルスステータスにある「サイトヘルス画面」をクリック。
「ステータス」の「テスト通過」をクリック。
いくつかある情報の中で、PHPのバージョンが確認できます。
WordPress標準のサイトヘルスチェックの結果として確認できるので、テーマが独自に出力する情報がわからない場合は、この方法で確認してください。
テーマが対応しているPHPのバージョン
PHPをバージョンアップする時には、テーマがそのバージョンで問題なく動作するのか、念のため確認しましょう。
ここでは、SWELLとCocoonの対応バージョンを確認してみます。
SWELLの対応バージョンを確認
SWELLの場合は、以下の公式サイトで確認可能です。
引用元:ダウンロードページ | WordPressテーマ SWELL
7.3以上と書いているので、大丈夫そうですね。
Cocoonの対応バージョンを確認
Cocoonの場合も、公式サイトで確認できます。
引用元:Cocoonテーマをインストールする方法
こちらも、7.4以上と書いているので、大丈夫そうですね。
PHPをバージョンアップ(更新)する
では、PHPをバージョンアップ(更新)してみます。
実際に、この【還じいブログ】のPHPを8.3.7にバージョンアップしてみました。
PHPをバージョンアップすると、サブディレクトリも含めてドメイン配下の全てのサイトがバージョンアップされます。
バージョンアップ時には、他のサイトへの影響も考慮してください。
以下のサーバーパネルのURLにアクセスして、ログインします。
「PHP Ver.切り替え」をクリック。
バージョンアップ対象ドメインの「選択する」をクリック。
PHPの最新バージョン「8.3.7」を選択。
「変更」をクリック。
バージョンアップでページ表示が改善されたのか
今回、この【還じいブログ】では、PHPのバージョンを[7.4.33] → [8.3.7]にアップしてみました。
(更新をさぼっていたので、結構古いバージョンを使ってました)
バージョンアップしてどのくらいページの表示が改善されるのか、バージョンアップ前と後で計測してみました。
Googleの有名な計測サイトを使って、3回ずつ計測しています。
■計測環境(どちらも最新バージョン)
SWELL:2.10.0
WordPress:6.5.4
計測ページ:【2023年】「The Moneytizer」の使い方を詳しく解説(アカウント登録、設定)
※このサイトで画像たっぷりの一番重いページです。
バージョンアップ前(PHP7.4.33)のページ表示
まずは、バージョンアップ前のPHP7.4.33での測定結果。
バージョンアップ後(PHP8.3.7)のページ表示
次は、バージョンアップ後のPHP8.3.7での測定結果。
計測した結果を見ると、
そんなに速くなっていないですね。
結果を考えてみると、
計測に使ったSWELLは元々ページ表示が速いテーマなので、デスクトップでは差が出にくいです。
また、携帯電話もバージョンアップ前でも割といいスコアなので、そんなに伸びしろがなかったのかなと。
あくまでも、勝手な自己分析ですが。
参考までに、
かなり前になりますが、PHPがまだ古いバージョンの時にCocoonを使って同じようにページ速度を比較したことがあります。
計測 | PHPバージョンアップ前(7.0.33) | PHPバージョンアップ後(7.4.13) |
---|---|---|
携帯電話 | 平均47(44、60、36) | 平均62(68、47、71) |
デスクトップ | 平均90(91、89、90) | 平均96(96、97、96) |
このケースでは、7.0.33から7.4.13へとかなり幅の大きいバージョンアップだったので、目に見えて表示が改善されたんじゃないかと思います。
まとめ
今回、SWELL(2.7.10)、Cocoon(2.7.4.3)を利用しているサイトでPHPを8.3.7にバージョンアップしてみました。
推奨されているバージョンではないですが、バージョンアップ後も、特に問題なく使えています。
ただし、テーマ以外にインストールしているプラグインもバージョンアップの影響を受ける可能性があるため、PHPのバージョンアップは自己責任でお願いします。
サブディレクトリのサイトも同時にバージョンアップされるので、他のサイトへの影響を考慮しつつバージョンはできるだけ最新版に更新しましょう!