この記事では、エックスサーバーで「MySQLユーザーの追加設定可能な上限数に達しているため追加できません。」の解決方法について、くわしく解説していきます。
レンタルサーバーは、エックスサーバーを対象としています。
2024.06.19) MySQLユーザー数の制限撤廃による修正。
エックスサーバーで、「WordPress簡単インストール」や「サイトコピー」を使ってWordPressをインストールしようとした時に、以下のエラーが表示される場合があります。
![エックスサーバーでWordPressをインストールする時に「MySQLユーザーの追加設定可能な上限数に達しているため追加できません。」が表示された](https://kanrekigg.com/wp-content/uploads/2024/02/number_of_users_exceeds_the_limit_01.webp)
エラーメッセージからもわかるように、MySQLユーザーの制限数を超えてWordPressをインストールしようとした時に発生するエラーです。
この場合、不要となったWebサイトやMySQLのDBを削除することで解決できます。
不要なWeb、DBがない場合は、次の記事を参考にすればWordPressをインストールできます。
現状の確認
まず、現状を確認しましょう。
MySQLのユーザー数の制限数
契約しているプランによって、MySQLのユーザー数の制限数(上限数)が決まります。
2024.06.19追記)
エックスサーバーの公式サイトではMySQLユーザーの数は以下のように書かれていましたが、つい先日仕様変更があったようで、MySQLユーザー数は無制限となりました。
- スタンダードプランで
50まで→ 無制限 - プレミアム/ビジネスプランで
70まで→ 無制限
出典:データベース関連の仕様一覧
ということは、相変わらず上限になるとエラーになるんですね。
![](https://kanrekigg.com/wp-content/uploads/2023/09/speech-bubble-awkward.jpg)
連絡すれば上限が緩和されるとは言え、ちょっと面倒くさいです。
以降は、不要なMySQLユーザーを削除する手順です。
使用データベース数、ユーザー数
次に、MySQLのデータベースの使用数と、データベースに紐づくMySQLのユーザーの使用数を確認しましょう。
以下のサーバーパネルのURLにアクセスして、ログインします。
「MySQL設定」をクリック。
![XServerのMySQL設定](https://kanrekigg.com/wp-content/uploads/2023/06/mysql_set_xserver.webp)
データベースの使用数は「MySQL一覧」で、ユーザーの使用数は「MySQLユーザー一覧」で確認できます。
![MySQLのデータベースの使用数と、データベースに紐づくMySQLのユーザー使用数を確認](https://kanrekigg.com/wp-content/uploads/2024/02/number_of_users_exceeds_the_limit_04.webp)
簡単にデータベース使用数を確認する方法(タップで詳細を展開)
サーバーパネルのトップページの「アカウントデータ」で、データベースの使用数が確認できます。
![MySQLのデータベースの使用数を確認](https://kanrekigg.com/wp-content/uploads/2024/02/number_of_users_exceeds_the_limit_03.webp)
通常は、WordPressのデータベースとユーザーは1対1なので、データベースの数とユーザーの数は一致します。
でも、ユーザーの数が多いことがあるんですよね。
実は、僕の環境で今回のエラーが出た時に、データベースの使用数は30だけどユーザーの使用数が50ユーザーに達していることがわかりました。
どうして、ユーザー数の方が多くなっていたのかというと、Webサイト(WordPress)を削除した時に、データベースまでは削除していたんですが、ユーザーの削除を忘れていたからなんです。
![](https://kanrekigg.com/wp-content/uploads/2023/09/speech-bubble-awkward2.jpg)
データベースを削除すれば、ユーザーも自動で削除されると勘違いしてました!
ということで、現状の確認結果から解決方法をまとめると、以下の通りとなります。
現状 | 解決方法 |
---|---|
データベースとユーザーの数が同じ | データベースとユーザーを削除する |
データベースよりユーザー数が多い | ユーザーを削除する |
該当する解決方法に進んでください。
ユーザー上限数到達の解決方法
さきほどの表にあったように、ユーザー数により解決方法は2つあります。
データベースとユーザーを削除する
データベースとユーザーの数が同じ場合は、不要なWebサイト(WordPress) → データベース → ユーザーの順番で削除します。
削除の方法は、次の記事で詳しく書いているので参考にしてください。
不要なWebサイトがない場合は、
「MySQL一覧」の中に「WordPress利用中」と表示されていないデータベースがないか確認しましょう。
あったら、そのデータベースはどのWordPressからも使われていないデータベースとなるので、削除してもかまいません。
データベースの削除は、次の記事を参考にしてください。
ユーザーを削除する
データベースよりユーザーが多い場合は、使われていないユーザーだけを削除します。(データベースは削除しません)
その前に、「MySQL一覧」の「アクセス権所有ユーザー」と「MySQLユーザー一覧」の「MySQLユーザー」を突き合わせて、一致しないユーザーを特定しましょう。
![使われていないユーザーを特定する](https://kanrekigg.com/wp-content/uploads/2024/02/number_of_users_exceeds_the_limit_05.webp)
「一致していないユーザー」 = 「使われていないユーザー」となるので、そのユーザーが削除の対象となります。
![](https://kanrekigg.com/wp-content/uploads/2023/09/speech-bubble-lets-do-it2.jpg)
ユーザーの特定作業は時間がかかりますが、地道にやっていきましょう!
「MySQL一覧」で一致していないユーザーの「削除」をクリックします。
※違うユーザーを削除しないようにしてください。
![使われていないユーザーを削除する](https://kanrekigg.com/wp-content/uploads/2024/02/number_of_users_exceeds_the_limit_06.webp)
「削除する」をクリック。
![使われていないユーザーを削除する](https://kanrekigg.com/wp-content/uploads/2024/02/number_of_users_exceeds_the_limit_07.webp)
まとめ
MySQLのユーザー数が制限を超えた場合は、現状としてデータベースの数とユーザーの数の確認をしてください。
ユーザー数が多い場合は、使われていないユーザーがあることを示しているので、できれば使われていないユーザーはすべて削除した方がいいでしょう。
不要なWeb、DBがない場合は、次の記事を参考にすればWordPressをインストールできます。