この記事では、エックスサーバーで、Webサイトを削除する方法(WordPress/DB/ドメインの削除)とドメインを解約する方法について解説します。
レンタルサーバーは、エックスサーバーが対象です。
2024.02.27 | DB接続ユーザーの削除手順が漏れていたので追記 |
2024.03.12 | ドメイン削除に「初期化」の手順を追記 |
2024.03.29 | 削除する順番を変更 |
2024.04.20 | ドメインの解約手順を追加 |
2024.07.15 | MySQLユーザーの重複の説明を修正 |
2024.12.30 | 目的によって削除の手順がわかるように大きく修正 |
2025.04.21 | ドメインのデータ構成図の追加や機能別の手順を整理 |
この記事では、WordPressの削除と、関連するドメインやデータベースの削除について、それぞれ以下のようにまとめています。
目的にあった手順に進んでください。
Webサイト再構築のベストな手順は?
インストール済みのWordPressを一旦削除して再度WordPressをインストールする場合(Webサイトの再構築)の手順は2通りあります。
- WordPressを削除する → WordPress簡単インストール
※ドメインに紐づく設定は、そのまま残る - ドメインを初期化する → WordPress簡単インストール
※ドメインに紐づく設定は、クリア(初期化)される
手間もほとんど同じなので、どちらで進めても構いません。
ドメインに紐づく設定
- アクセス制限
- エラーページ設定
- MIME設定
- サイト転送設定
- アクセス拒否設定
- CGIツール
- PHP Ver.切替
- php.ini設定
- Xアクセラレータ Ver.2有効化
- www転送設定・HTTPS転送設定

上記の設定をしていないのであれば、どちらの手順でも同じです。
【設定している場合は注意】
特定のページにベーシック認証でアクセス制限していた場合や、ページのリダイレクト(サイト転送設定)を設定していた場合などは、設定を残すと再構築したサイトで影響が出る可能性があります。
ここでは2つの例をあげましたが、その他の設定でも影響を受ける可能があるので「ドメインを初期化する」で設定を初期化(クリア)した方がいいでしょう。
WordPressを削除する
WordPressを削除(アンインストール)する手順です。
以下のサーバーパネルのURLにアクセスして、ログインします。
旧デザインのサーバーパネルになっている場合は、新デザインに切り替えます。

①~④の順に操作します。
- 「WordPress」
- 「WordPress簡単インストール」
- 削除するドメインを選択
- 削除するWebサイト(WordPress)の削除アイコンをクリック

「アンインストールする」をクリック。

ドメインのデータ構成(データフォルダ)
エックスサーバーのドメインデータは、以下のように構成されます。

ドメインを削除・初期化する
ドメインを削除・初期化する手順です。
ドメインの削除・初期化では、以下の2つの処理が実行されます。
- ドメイン設定の削除または初期化
- 関連データ(メールデータやWordPress)の削除
ドメインを削除する
ドメインを削除する手順です。
以下の①~④の順にクリックします。(③は対象ドメインを選択)
※この画面ではサブドメインは表示されません

「関連データ削除」にチェックをつけて、「削除する」をクリック。

ドメインを削除した結果は表の通り。
ドメイン(root.com) | サブドメイン(subdomain.root.com) | サブディレクトリ(root.com/subdir) | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
関連データ削除 | ドメイン設定 | 関連データ | ドメイン設定 | 関連データ | ドメイン設定 | 関連データ | |
チェックあり | 削除 | 削除 | 削除 | 削除 | ー | 削除 | |
チェックなし | 削除 | 残る | 削除 | 残る | ー | 残る |
「関連データ削除」にチェックを付けると、メールデータやWordPressも削除されるので、必要な場合は事前にバックアップをしてください。
ドメインを初期化する
ドメインを初期化する手順です。
ドメインを初期化すると、サブドメインも含めてドメインの設定が初期化され、WordPressなどのウェブ領域が削除されるので、Webサイトの再構築に最適な処理となります。
ドメインの初期化には、3種類の処理方法がありますが、Webサイトの再構築の場合は「ウェブ領域・設定の初期化」を選択してください。(再構築に最適)

以下の①~⑥の順にクリックします。(③は対象ドメインを選択)

「初期化する」をクリック。
※サブドメインやサブディレクトリのウェブ領域(WordPress)も削除されます

サブドメインを削除する
サブドメインを削除する手順です。(サブドメインのみの処理)
以下の①~④の順にクリックします。(③は対象となるドメインを選択)

「関連データ削除」にチェックをつけて、「削除する」をクリック。

サブドメインを削除した結果は表の通り。
ドメイン(root.com) | サブドメイン(subdomain.root.com) | サブディレクトリ(root.com/subdir) | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
関連データ削除 | ドメイン設定 | 関連データ | ドメイン設定 | 関連データ | ドメイン設定 | 関連データ | |
チェックあり | ー | ー | 削除 | 削除 | ー | ー | |
チェックなし | ー | ー | 削除 | 残る | ー | ー |
サブドメインの削除も「関連データ削除」がチェックできますが、ドメインやサブディレクリへの影響はありません。
MySQLを削除する
WordPressを削除した場合、WordPressとの紐付がなくなったMySQL(データベース/ユーザー)は未使用状態となるので、データベースとユーザーを削除します。

MySQLは、以下の順番で削除していきます。
- 未使用となったMySQL(データベース)を削除
- 削除したMySQL(データベース)に接続していたMySQLユーザーを削除
MySQL(データベース)の削除
WordPressの削除により、未使用となったMySQL(データベース)を削除します。
以下の「MySQLデータベース設定」画面で、「WordPress利用中」と表示されていないものが未使用のデータベースとなります。

間違っても、「WordPress利用中」のデータベースを削除しないように注意してください!
未使用のMySQL(データベース)を削除します。
以下の①~⑥の順にクリックします。
※「WordPress利用中」と表示されていないことを確認

MySQLユーザーの削除
続いて、削除したMySQL(データベース)に接続していたMySQLユーザーを削除します。
以下の「MySQLユーザー設定」画面で、データベース名が表示されていないものが未使用のMySQLユーザーとなります。

間違っても、データベース名が表示されているをMySQLユーザー削除しないように注意してください!
未使用のMySQLユーザーを削除します。
以下の①~④の順にクリックします。
※データベース名が表示されていないことを確認

ドメインを解約する
削除したドメインを今後利用する予定がない場合は、以下の記事を参考にしてドメインを解約してください。
なお、「Xserverアカウント」にログインしてからの手続きとなります。
まとめ
構築したWebサイトが不要となった場合は、通常はWordPressのアンインストール(削除)を実施します。
ただし、WordPressを再インストール(Webサイトの再構築)したいのであれば、WordPressのアンインストールではなくドメインを初期化した方がいいです。
ドメインの初期化だと、WordPressのアンインストールと同時にドメインに紐づく各種設定も初期化されるので、安全にWebサイトを再構築することができます。
サブドメインの削除はルートドメインとの関連があるので、この記事の内容をよく読んで削除時の動作を理解してもらえればと思います。
WordPressやドメインの削除に関しては、間違ってしまうと取り返しのつかないミスとなるので、慎重に行いましょう!
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