この記事では、エックスサーバーのMySQLユーザー数が上限に達してもWordPressがインストールできる方法について、くわしく解説していきます。
エックスサーバーでは、「WordPress簡単インストール」や「サイトコピー」を使えば簡単にWordPressのインストールやコピーができます。
でも、不要となったデータベースを削除しないで、上記ツールを使い続けていくと、MySQLユーザー数の上限に達してしまいます。
データベースの制限(タップで展開)
エックスサーバーでは、契約しているプランによって、MySQLのユーザー数の制限数(上限数)が決まります。
公式サイトにプランごとのMySQLユーザーの上限数が書かれています。
出典:データベース関連の仕様一覧
MySQLユーザー数は、サーバーパネルの「MySQL」→「MySQLユーザー一覧で確認できます。
MySQLユーザーが上限数に達するとどうなるのか?
「WordPress簡単インストール」や「サイトコピー」を使って、WordpPressのインストール/コピーができなくります。
つまり、これらのツールを使ってWordPressを追加することができなくなるんですね。
でも、上限に達しても不要なデータベースを削除すれば、削除した分だけWordPressをインストールすることができます。
不要なデータベースを削除する場合は、こちらの記事が参考になります。
だから、通常はMySQLユーザー数が上限に達しても、WordPressがインストールできなくなることはないです。
ただ、不要なデータベースがない(削除できない)場合は、WordPressがインストールができなくて困ったことになります。
これ以上データベースは削除できないから、WordPressを追加できない。困ったな~
実は、自分で新規にデータベースを追加して、既存のMySQLユーザーを共有すれば、WordPressを追加することができます。
MySQLユーザーを共有してWordPressをインストールする
既存のMySQLユーザーを共有して、WordPressをインストール方法です。
まず、どのMySQLユーザーを共有するかを決めます。
これは、既に作成済のMySQLから決めることになりますが、どのMySQLユーザーでも構いません。
ただし、データベースの削除などで、誤って共有していたMySQLユーザーが削除されても、影響を最小限にできるMySQLユーザー、つまりWordPress(=Webサイト)がいいでしょう。
例えば、検証用サイト、仮サイト、最近開設したばかりのサイトなどですかね。
共有設定するMySQLの情報をメモする
共有するMySQLユーザーとMySQLパスワードをメモします。
以下のサーバーパネルのURLにアクセスして、ログインします。
「WordPress簡単インストール」をクリック。
ドメインの「選択する」をクリック。
共有する「MySQLユーザー名」と「MySQLパスワード」をメモします。
データベースを追加する
インストールするWordPress用にデータベースを追加します。
「MySQL設定」をクリック。
「MySQL追加」タブをクリックし、追加するデータベース名を入力して、「確認画面へ進む」をクリック。
「追加する」をクリック。
既存MySQLユーザーを共有する
次に、追加したデータベースへのアクセスユーザーとして、メモしたMySQLユーザーを指定します。
「MySQL一覧」タブをクリックし、メモしていたMySQLユーザーを追加データベースへのアクセスユーザーとして選択(①)し、「追加」(②)をクリック。
WordPressを追加する
データベースとアクセスユーザーの準備ができたので、「WordPress簡単インストール」を使ってWordPressを追加します。
「WordPress簡単インストール」をクリック。
以下の① ~ ⑤の順番で入力し、「確認画面へ進む」→「インストールする」とクリック。
- 「WordPressインストール」をクリック。
- 「作成済みのデータベースを利用する」を選択。
- 追加したデータベース名
- アクセスユーザーとして設定したMySQLユーザー
- メモをしていたMySQLパスワード
まとめ
MySQLユーザ数の上限に達した時は、通常は不要なデータベースを削除すればWordPressがインストールできるようになります。
でも、どうしても削除するデータベースがこれ以上ない場合は、今回紹介した方法でWordPressをインストールすることができます。
ぜひ、試してみてください!