この記事では、パターン(旧再利用ブロック/ブロックパターン)の管理画面をWordPressの管理メニューに追加する方法について、くわしく解説していきます。
テーマはCocoonを対象としています。
一度作成したブロック(パターン)を他の記事でも使い回せるブロックを利用すると、記事を非常に効率よく書くことができて便利です。
使い回しができるブロックには、以下のものがあります。
- 「同期パターン」(旧再利用ブロック)
- 「非同期パターン」(ブロックパターンと同等)
【重要】「再利用ブロック」が「同期パターン」に変更されました(タップで詳細参照)
WordPress6.3から「再利用ブロック」は「同期パターン」に変更されました。
※ブロックパターンは「非同期パターン」と同等。
WordPress6.3から | WordPress6.2まで | |
---|---|---|
同期 | 同期パターン | 再利用ブロック |
非同期 | 非同期パターン | パターン(ブロックパターン) |
そして、パターン作成時に「同期/非同期」を選択できるようになりました。

同期/非同期パターンには管理画面がありますが、WordPressの標準状態ではメニューにこの管理画面が表示されません。
別な手順でパターンの管理画面を開くことになるので、ちょっと面倒なんですね。

管理画面開きたいだけなのに、ちょっと面倒なんです~
1. 適当な投稿編集画面を開く。
2 右上の三点リーダーを押す。
3. メニューから「パターンの管理」を選択。
Cocoonは、管理画面に関してはWordPress標準のままなので、メニューからパターンの管理画面を開くことができません。
※SWELLは独自実装によりメニューから開くことが可能。
この記事では、Cocoonでカスタマイズを行い、メニューにパターンを追加することで簡単にパターン管理画面が開けるようにします。


Cocoonで同期/非同期パターンの管理画面を開くのが簡単になるので、使い回しのブロックをよく使っている人は、ぜひ参考にしてください!
子テーマのphpファイルをカスタマイズ
パターンのリンクをメニューに表示させるコードと、ショートコードが使えるようにするコードを、子テーマのfunctions.phpに追加していきます。
管理画面メニュー「外観」の「テーマファイルエディタ―」(①)をクリック。


「Cocoon Child」(①)が選択されていることを確認し、「Theme Functions」(②)をクリック。


まず、以下をタップしてカスタマイズコードをコピーします。
次に、エディタ画面の最後に貼り付けて「ファイルを更新」をクリック。
カスタマイズコード(タップで展開)
↓のコードをドラッグしてコピー
// パターン(同期/非同期パターン)の管理画面をメニューに追加する
add_action( 'admin_menu', function () {
add_menu_page(
'パターン', // ページタイトル
'パターン', // メニュータイトル
'manage_options', // 管理者メニューに表示(権限付与)
'edit.php?post_type=wp_block', // 管理メニュー表示用スラッグ(アクセス用URL)
'', // コンテンツ表示用の呼び出し関数(なし)
'dashicons-image-rotate', // メニューの表示アイコン(矢印回転アイコン)
21 // メニューの表示順番(固定ページの下)
);
});
// パターンのショートコードが利用できるようにする
// ■ショートコード(例) → [pat-block id="128"]
add_shortcode('pat-block', function ($atts){
$pat_block = get_post($atts['id']);
$pat_block_content = apply_filters( 'the_content', $pat_block->post_content);
return $pat_block_content;
});


パターンをページに表示させてみる
以降では、試しに「同期パターン」を作成して、ウィジェットでパターンを投稿ページに表示させてみます。
「同期パターン」の作成
まず、メニューの一番上にあるダッシュボードをクリックします。
これで、「パターン」が表示されるので「パターン」をクリック。


「新規追加」をクリック。


「同期」が有効(ON)になっていることを確認し、「生成」をクリック。


編集画面が開くので、タイトル、表示させたいブロックを入力したら「公開」を2回クリック。
※ここでは、ステマ規制対応の「PR」表記のブロックを作成。


パターンのショートコードを作成
パターンの管理画面から、作成したパターンのショートコードを作ってみます。
パターンの管理画面を開いたら、ショートコードを作りたいIDを確認します。


パターンコードのフォーマットは、[pat-block id=”XXX“]です。(XXXがID)
IDが「172」のパターンのショートコードは、以下のようになります。
[pat-block id="172"]
※ショートコードをメモ帳などにコピーしておきます。
ショートコードを指定してウィジェットを追加
ショートコードができたので、ショートコードを使ったウィジェットを追加します。
ダッシュボードメニュー「外観」の「ウィジェット」(①)をクリック。
画面左の「利用できるウィジェット」の「カスタムHTML」(または「テキスト」)(①)で、②、③をクリック。
- 「カスタムHTML」または「テキスト」
- 「投稿タイトル上」
- 「ウィジェットを追加」


「タイトル」には何も入力しないで、「内容」にコピーしたショートコードを貼り付けて「保存」→「完了」をクリック。


適当なページを開いて、以下のように作成したパターンが表示されたらOKです。


指定ページだけにウイジェットを表示させる
ウィジェットをそのまま追加しただけでは、全てのページでパターンが表示されます。
Cocoonoの場合は独自機能により、ウィジェットの設定で「表示/非表示」を指定できます。
そのため、特定のページだけを表示/非表示させることが可能です。※SWELLは不可
以降では、例として指定したページだけにウィジェット(パターン)を表示させてみます。
管理画面メニュー「投稿」の「投稿一覧」(①)をクリック。




ウィジェット(パターン)表示させたいページのIDを確認します。
ウィジェットを開き、以下の順番でクリック。
- 「表示設定」
- 「チェック・入力ページで表示」
- 「投稿」
「投稿IDの入力」(④)に確認したページのIDを入力し、「保存」をクリック。
※複数ページの場合はIDをカンマで区切って並べる。


まとめ
- Cocoonの場合は、パターン管理画面を簡単に開くことができない。
- Cocoonをカスタマイズすることで、パターン管理画面が簡単に開けるようになる。
- カスタマイズにより、ウィジェットでショートコードが使える。